「TEDxSeeds 2010 Conference」に参加して
2010.11.21
11月20日、「TEDxSeeds 2010 Conference」に参加してきた。
この1年間で最も多様かつ非日常的なエネルギーを感じ取れた、
非常に価値の高いイベントだった。
スピーカーは、
石黒浩さん(ロボット学者)、
伊藤直樹さん(クリエイティブ・ディレクター)、
押尾コータローさん(ギタリスト)、
小田兼利さん(水再生活動家)、
神崎亮平さん(生命知能工学者)、
三分一博志さん(建築家)、
武藤佳恭さん(発明家・科学者)、
天平さん(ピアニスト)、
土佐信道さん(明和電機・アーティスト)、
福原賢一(ベネッセホールディングス代表取締役副社長・企業家)、
安田登さん(能楽師)、
渡辺淳さん(脊髄損傷回復トレーナー)。
スピーカーの話で特に印象に残ったものをいくつか挙げてみたい。
伊藤直樹さん「制約」
私はベンチャー企業を経営しており、業態としては「広告業界」に当たるため
伊藤さんの話は身近な感覚を持って聞くことができた。
ベンチャーには限られたリソースでやりにく、小さいユニットで大きな仕事を
するという意味で常に「制約」の中で仕事をしている。
今の会社に入り以前には発揮されることのなかった能力が仕事を通して顕在化し、
その後に結果もついてくる、ということを何度も経験したが、
やはり「制約」の中で工夫することで、さらに可能性が発揮されるという伊藤さんの
意見には共感できる部分があった。それが「制約」という言葉で認識できた点も価値があった。
伊藤さんのプレゼンは構成も凝っており、さすがは数々の広告主のオリエン・プレゼンに参加した
歴戦の勇という感じでした。
小田兼利さん
日本の中小企業こそボトル・オブ・ピラミッドの課題を解決するのに向いている存在だ。
日本の経済の再浮上のために途上国の課題をビジネスで解決する、というのは絶好の機会だ。
この言葉には非常に納得感があり、また「閉塞感」にチャンスを見出す視点として
大事だと思った。私のモバイルの業界でも今、一番ユーザが伸びていて、また
ベンチャーマネーも含め積極的に投資がなされているのが途上国だ。
つまりそれらの国が今後、長期間成長するのを見越して先行者利益を取りに行こうとしているのだ。
小田さんの事業は「第2のスズキ自動車」になりえるのではないだろうか。
スズキはインドが今のような成長を開始する以前からマーケットにいるからこそ、
いまだに高いシェアを確保している。
安田登さん
人間が本来持っていた失われた能力について。
安田さんの演目「夢」の話で子供が何かを見えた!という言うのは
冗談っぽく現代的に表現するならば「霊感が高い」という表現になりえるのではないだろうか。
それが本来日本人が持っていた日本人が得意としていた能力であったというのは、
目から鱗の主張だった。それは特別なものではなく日本人が平均的に高く持っていた能力だと。
改めて日本の古典に触れるべきだ、と思うきっかけになった。
石黒浩さん
人とは何か、人のアイデンティティとは何か。
アンドロイドを通して説明される「人」について議題は、
新鮮かつ興味深い話だった。
その手の映画もあまり真剣に見たことがなかったが、
実際に前にいるアンドロイドを通して人と会話をし、
感情を揺さぶられる老人の画像を見て、強い関心を持った。
アンドロイド演劇もぜひ、見ようと考えている。
TEDの魅力は、スピーカーが各界の著名人かつ一流であることから
聞く話も当然面白いのだが、年齢も職業もばらばらな参加者全体で
盛り上げているイベントという点なのではないだろうか。
私も一日を通して多数の人とお話をし、
普段味わうことのないたくさんの刺激をいただいた。
今回のイベントに参加するきっかけをくれた小堤さんに感謝したい。


取締役 営業本部長
野田 智史
滋賀県出身、立命館大学経済学部出身。グロービス経営大学院(MBA)を修了。
- 2003年
- 株式会社アガスタに入社し、中古車輸出の営業を担当。
- 2004年
- 8月より(株)ディーツーコミュンケーションズ(D2C)に入社し、モバイルメディア担当、その後広告営業を担当する。
- 2006年
- 10月に(株)ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)に入社し、モバイルのコンテンツ課金、その後はゴルフ場予約のゴルフサービスを担当。
- 2010年
- 2月株式会社ノボット入社。取締役営業本部長に就任。

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